連載 ドライアイと関連疾患
Stevens-Johnson 症候群の治療
吉川 大和
1
1大阪医科大学眼科学教室
pp.51-54
発行日 2017年4月11日
Published Date 2017/4/11
DOI https://doi.org/10.34449/J0042.12.01_0051-0054
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Stevens-Johnson症候群(stevens-johnson syndrome:SJS)は,高熱や全身倦怠感などの症状を伴って全身に紅斑・びらん・水疱が多発し,皮膚・粘膜の壊死性障害をきたす重症薬疹である。急性期に眼病変を伴いやすく,しばしば重篤な視力障害とドライアイが後遺症となる。また,類縁疾患として中毒性表皮壊死症(toxic epidermal necrolysis:TEN)があり,両者は重症度の違う同一スペクトラムの疾患とされている1)。眼科的所見のみで両者を鑑別することは困難であり,眼科ではSJSとTENを包括してSJSと呼ぶことが多い。本稿でも両者を合わせてSJSと記載する。「key words」Stevens-Johnson症候群,ステロイド,ドライアイ,瞼球癒着,治療
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