特集 緑内障診療―グレーゾーンを越えて
Ⅱ.治療編
2.薬物療法
薬物の病型別使い方
山上 淳吉
1
1JR東京総合病院眼科
pp.232-236
発行日 2009年10月30日
Published Date 2009/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102955
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はじめに
緑内障治療の根幹が眼圧下降であることに異論はなく,また眼循環改善や神経保護による治療の有効性も示唆されている1)。眼圧下降は,眼圧下降薬点眼による薬物療法が主体となるが,すべての緑内障を眼圧下降薬のみで治療することはできないため,正しい診断のもと,適切な治療法を選択することが求められる。「緑内障治療=眼圧下降薬処方」ではないことを銘記するべきである。
本項ではまず主な緑内障治療薬について述べ,次に病型別に眼圧下降薬の使い方を解説する。
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