特集 緑内障診療―グレーゾーンを越えて
Ⅰ.診断編
5.病型解説
見落としてはいけない続発緑内障
沖波 聡
1
1佐賀大学医学部眼科学教室
pp.178-181
発行日 2009年10月30日
Published Date 2009/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102947
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はじめに
日本緑内障学会の緑内障診療ガイドライン1)では続発緑内障は多くの病型に分類されている(別項「ガイドラインに基づいた緑内障病型分類」の表1参照,169ページ)。続発緑内障のかなりの病型は,原発緑内障とは異なる前眼部,水晶体や硝子体,眼底などの所見,さらには全身および眼の病歴(手術歴を含む)に注意すれば診断は難しくないと考えられる。
すべての病型について記載する誌面はないので,筆者が「見落としてはいけない」と考える続発緑内障について述べる。また,なぜ「見落としてはいけない」かという観点から治療についても記載する。
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