Ⅳ.ぶどう膜
5.ぶどう膜炎に伴う続発緑内障
眞下 永
1
,
大黒 伸行
1
1JCHO大阪病院眼科(大阪市)
キーワード:
ステロイドレスポンス
,
前房水PCR
,
隅角検査
,
選択的レーザー線維柱帯形成術
,
CMV
,
スーチャートラベクロトミー
Keyword:
ステロイドレスポンス
,
前房水PCR
,
隅角検査
,
選択的レーザー線維柱帯形成術
,
CMV
,
スーチャートラベクロトミー
pp.1155-1159
発行日 2020年10月30日
Published Date 2020/10/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001872
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ぶどう膜炎性緑内障(uveitic glaucoma:UG)はぶどう膜炎患者の約20~35%に生じ1),眼圧が40mmHgを超え,救急診療を要する場合も多い。パニックにならず冷静な対応が必要である。UGの機序は多岐にわたり(表1),重複することもあり複雑であるが,最初に確認すべきは閉塞隅角であるか開放隅角であるかである。閉塞隅角のUGは機序が把握しやすく,対応は比較的容易である。一方,大多数を占める開放隅角のUGは多種の原因疾患があり,かつ治療経過が長くさまざまな段階の症例があり,対応が難しいことが多い。的確な判断により最小限の侵襲で最大限の治療効果を得ることを目標としたい。
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