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連載 公開講座・炎症性眼疾患の診療・13
サルコイドーシス
Sarcoidosis
北市 伸義
1
,
合田 千穂
1
,
宮崎 晶子
1
,
大野 重昭
1
Nobuyoshi Kitaichi
1
,
Chiho Goda
1
,
Akiko Miyazaki
1
,
Shigeaki Ohno
1
1北海道大学大学院医学研究科病態制御学専攻感覚器病学講座眼科学分野
pp.444-449
発行日 2008年4月15日
Published Date 2008/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102185
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はじめに
サルコイドーシスは全身,特に肺門部リンパ節に非乾酪性肉芽腫を形成する疾患であり,病変は肺,眼,皮膚に好発する1)。あらゆる民族・人種でみられ,好発年齢は男女の20~30歳代と女性の50~60歳代である2)。病因は不明であるが,外来要因として樹木花粉やコピー機のトナー粒子などの無機粒子,粉塵なども指摘されている。ニューヨーク同時多発テロのレスキュー隊員に発症者が多いとの報告もある(図1)。
現在わが国では内眼炎(ぶどう膜炎)の原因疾患として最も頻度の高い疾患であるが(図2),なかには全身所見を伴っていないものの,眼所見からサルコイドーシスが強く疑われる場合もある。近年患者数が増加しており,内科や皮膚科との連携が重要な疾患である。厚生労働省の特定疾患に指定されている。
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