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連載 公開講座・炎症性眼疾患の診療・8
Posner-Schlossman症候群
Posner-Schlossman syndrome
宮崎 晶子
1
,
北市 伸義
1
,
大野 重昭
1
Akiko Miyazaki
1
,
Nobuyoshi Kitaichi
1
,
Shigeaki Ohno
1
1北海道大学大学院医学研究科病態制御学専攻感覚器病学講座眼科学分野
pp.2000-2003
発行日 2007年11月15日
Published Date 2007/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102067
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はじめに
米国のAdolph PosnerとAbraham Schlossman1)は1948年,片眼性・再発性の虹彩毛様体炎を伴う一過性高眼圧症例9例を報告し,原発緑内障と続発緑内障の中間ともいえる疾患であると考えglaucomatocyclitic crisisという概念を提唱した(図1)。これが今日Posner-Schlossman症候群と呼ばれているものである。基本概念は現在もそのまま受け入れられており,片眼性,再発性虹彩毛様体炎を伴う急激な眼圧上昇が特徴である。本病は最初に米国で報告された疾患ではあるが,白人より日本人で高頻度にみられるため2),日本における内眼炎診療では常に念頭におかなければならない重要な疾患である。
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