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連載 網膜硝子体手術手技・16
開放性眼外傷(1)分類と病態
Open-globe injury(1)Classification and clinical condition
浅見 哲
1
,
寺崎 浩子
1
Tetsu Asami
1
,
Hiroko Terasaki
1
1名古屋大学大学院医学系研究科頭頸部・感覚器外科学講座眼科学
pp.450-455
発行日 2008年4月15日
Published Date 2008/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102186
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はじめに
開放性眼外傷は,時間を問わずやってくる緊急疾患であり,常日頃から対処法に関するイメージをもっておくことは必要である。病態が多彩であり傷害部位の把握が困難で,手術を行ってみたら思わぬ場所にまで傷害が及んでいるということも多い。受傷原因,眼組織の状態によっては時間的余裕がなく,非常に限られた時間のなかで眼組織の状態を診断し,治療に結びつけていかなければならない。
近年の網膜硝子体手術の手技,器具,手術補助剤などの進歩により,重症な眼外傷でも解剖学的,かつ視機能的によい結果が残せるようになってきた。本号からは開放性眼外傷の病態,診断,具体的な治療法について述べることとする。
今回は開放性眼外傷の分類とそれぞれの病態の違いについて解説する。
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