連載 私のロービジョンケア・5
高齢視覚障害者の心を理解しよう
高橋 広
1
Hiroshi Takahashi
1
1柳川リハビリテーション病院眼科
pp.1434-1438
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101369
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高齢化が急速に進んでいるわが国では,糖尿病網膜症,加齢黄斑変性や白内障の増加に伴い,視覚障害者の高齢化も進行している。既報の北九州の視覚障害者実態調査でも61%は65歳以上の高齢者であった1)。また,脳梗塞や身体障害などを持つ高齢者も視覚に問題を抱えている場合が多い。そして,何よりも人は高齢になると誰でも,たとえ健康であっても,加齢による眼の変化を避けられない。このように,視覚に問題のある高齢者は無論のこと,多くの高齢者に対してロービジョンケアは重要で,ロービジョンクリニックにおいても高齢者は大きな課題となってきている1~3)。そこで今回は,視覚障害をもつ高齢者の心理状況について考えてみよう。
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