連載 他科との連携
肺炎なのにシェーグレン?
北川 和子
1
1金沢医科大学眼科
pp.148-149
発行日 2003年2月15日
Published Date 2003/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101114
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10年ほど前,顔なじみの看護師さんがドライアイの検査を受けるために眼科を受診された。肺炎で入院されており,病名はシェーグレン症候群とのことだった。その看護師さんは,受診の1年ほど前より関節炎を認めていたのだが,どの医師でも原因はわからず,今回肺炎を発症して内科に入院となり,精査の結果シェーグレン症候群と確定診断されたとのことだった。
シェーグレン症候群といえば重症ドライアイをきたす病気としか認識がなく,なんでシェーグレン症候群で肺炎なの?,と頭の上に“?”が山ほど浮かんだ。しかし,その後多数のシェーグレン症候群の患者さんを診察する機会に恵まれ,今では“?”は消えている。これはひとえに金沢医科大学血液免疫内科教授の菅井進先生のおかげである。
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