特集 白内障手術の傾向と対策―術中・術後合併症と難治症例
Ⅲ.ハイリスク症例―私はこうする
小児の白内障
稲富 誠
1
1昭和大学医学部眼科学教室
pp.236-239
発行日 2004年10月30日
Published Date 2004/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410100827
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小児の白内障手術では成人と異なっていくつかの注意点,あるいは留意点がある。成人に比べて小さい眼球,屈折要素の違い,易刺激性,易炎症性,諸検査の困難さ,などの理由から生じる手術手技上,術後治療上の問題点である。
小児白内障手術には経輪部アプローチと経強膜毛様体アプローチがあり,眼内レンズ挿入術と非挿入術がある。ここでは経輪部アプローチによる水晶体吸引と眼内レンズ(PMMA 1ピースレンズ)挿入術を主体に,日頃筆者が注意している点について述べる。手術順序に従って解説し,注意点あるいは留意点をポイントとして追加する。
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