臨床研修セミナー 手術手技
IV.子宮脱の手術
手術適応と術式の選択
武田 佳彦
1
,
滝沢 憲
1
Yoshihiko Takeda
1
,
Ken Takizawa
1
1東京女子医科大学産婦人科
pp.646-653
発行日 1990年8月10日
Published Date 1990/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904863
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日本婦人の平均寿命は80歳をこえ世界一になった。萎縮性外陰・腟炎,骨粗鬆症および性器の下垂・脱は致命的な病気ではないが,高齢婦人がより快適に,またactiveに生活する上で克服すべき重要な疾患と思われる。前二者が薬物療法で治療効果が期待できるのと異なり,性器下垂・脱は手術以外に有効な治療法はない。本稿では,性器下垂・脱の病理,発症機序,治療原則を,森ら1)が最近提唱した骨盤ヘルニア管理論の立場で記述し,ついで私達が実際に行っている性器脱手術術式の理論・コツを記した。
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