今月の臨床 子宮全摘出術—私のコツ
腟式子宮全摘出術
9.基靱帯処理—分割処理
武田 佳彦
1
,
滝沢 憲
1
Yoshihiko Takeda
1
,
Ken Takizawa
1
1東京女子医科大学産婦人科
pp.159-161
発行日 1993年2月10日
Published Date 1993/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901177
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手術は,安全・確実が最もたいせつである。教室で行う腟式手術は,とくに「誰が施行しても」安全・確実である術式が求められる。教室では,①骨盤内手術既往歴がない,②経産婦,③子宮の大きさ300g くらい以下,④子宮の可動性良好(無麻酔で子宮頸部が腟入口部数cm近くまで牽引可能)を,原則として腟式単純子宮全摘術(VTH)の要約としている。
本稿では,VTHの手術操作をstep by stepに記述するが,表題の趣旨に沿い,基靱帯(子宮傍組織)の処理を中心に詳述する。
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