今月の臨床 外陰の診かた
疾患のポイントと私の治療法
27.外陰癌—筋皮膚弁移植術
武田 佳彦
1
,
滝沢 憲
1
Yoshihiko Takeda
1
,
Ken Takizawa
1
1東京女子医科大学産婦人科
pp.758-760
発行日 1993年6月10日
Published Date 1993/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901347
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外陰癌は全婦人科悪性腫瘍の2%内外といわれているが,私どもは,1985〜1992年の8年間に4例(この間の全婦人科悪性腫瘍の0.6%)を経験したにすぎない。1985年に経験したメラノーマ症例には,広汎性外陰摘除後に一次的創部閉鎖を試みたが,創部は壊死・離開し,治療に難儀した。そこで以後は,筋皮膚弁(とくに薄筋皮膚弁gra—cilis myocutaneous flap)にて被覆している。本稿では,外陰摘除後に用い得る筋皮膚弁について述べる。
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