今月の臨床 子宮外妊娠—新しい視点から
治療の工夫
1.腹腔鏡下手術 1)適応と限界
伊熊 健一郎
1
,
山田 幸生
1
,
牛越 賢治郎
1
,
森 龍雄
1
,
呉 佳恵
1
,
子安 保喜
1
1宝塚市立病院産婦人科
pp.1020-1025
発行日 2001年9月10日
Published Date 2001/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904426
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子宮外妊娠は,従来より産婦人科疾患の中では代表的な疾患の1つである,診断に関しては現在では簡便な尿中hCG測定法や経腟的超音波検査法により比較的容易になったものの,確定診断には苦慮することもあり,腹腔鏡による診断法が有用となる場合もある.
治療としては腹腔鏡下手術が主流となってきたが,未破裂の状態,腹腔内出血が少ない状態,極めて出血が多い状態などによって緊急度は若干異なる.また卵管の膨大部,峡部,間質部,卵巣内など発症部位の違いによって手術の難度も異なる.他には,未婚,未産,経産といった患者背景によっても卵管や卵巣の温存か摘出の手術内容が異なることもある.
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