今月の主題 炎症性腸疾患治療のジャイアント・ステップス
内科治療の限界と外科治療
IBDに対する腹腔鏡下手術—適応と限界
渡邊 昌彦
1
,
日比 紀文
2,3
,
北島 政樹
1
1慶應義塾大学医学部外科
2慶應義塾大学医学部内科
3慶應がんセンター
pp.1534-1535
発行日 1996年8月10日
Published Date 1996/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905229
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ポイント
●腹腔鏡下手術は創が小さく,術後創痛は軽微で腸蠕動の再開が早く,癒着も最小限にとどめることができる.
●腹腔鏡下手術は運動制限が少なく,早期の社会復帰が可能で美容上優れている.
●主病変が小腸のクローン病や潰瘍性大腸炎は適応となる.一方,病変が広範囲なもの,開腹術の既往があるもの,活動期にある炎症性腸疾患は腹腔鏡下手術の適応から除外される.
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