Japanese
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特集 急性腹膜炎—病態と治療の最前線
Ⅱ.治療法の選択とタイミング
4.急性腹膜炎に対する腹腔鏡下手術の適応と限界
Laparoscopic surgery for acute peritonitis
長島 敦
1
,
吉井 宏
1
,
奥沢 星二郎
1
,
北野 光秀
1
,
土居 正和
1
,
福島 秀起
1
,
茂木 正寿
1
,
山本 修三
1
Atsushi NAGASHIMA
1
1済生会神奈川県病院外科
キーワード:
急性腹膜炎
,
腹腔鏡下手術
,
腹腔内洗浄
Keyword:
急性腹膜炎
,
腹腔鏡下手術
,
腹腔内洗浄
pp.1135-1139
発行日 1998年9月20日
Published Date 1998/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903274
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腹腔鏡下手術は,手術器具の進歩により,胃・結腸・直腸切除まで適応が拡大されている.しかし,腹腔内洗浄には限界があり,現在の腹腔鏡下腹腔内洗浄で対処できる急性腹膜炎は,非細菌性の汎発性腹膜炎および限局性腹膜炎までである.このため腹腔鏡下手術の適応は,穿孔性十二指腸潰瘍,小腸穿孔,急性虫垂炎,急性胆嚢炎などになる.また,原因不明あるいは確定診断がつかない急性腹膜炎も腹腔鏡検査の良い適応であり,疾患によっては腹腔鏡下で治療が可能となる.急性腹膜炎の腹腔鏡下手術に際しては,臓器が炎症性変化を生じていることを理解し,愛護的な操作を心掛け,開腹術への移行をためらわないことが重要である.
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