連載 誌上Debate・5
切迫早産治療へのβ2-stimulant使用の是非
西島 正博
1
,
谷 昭博
1
,
中村 幸雄
2
,
土屋 清志
2
1北里大学医学部産婦人科
2杏林大学医学部産科婦人科
pp.1416-1420
発行日 1999年11月10日
Published Date 1999/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903842
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
是 現在β2-stimulant がβ2受容体を刺激し,アデニルサイクレースを活性化させることにより細胞内のcAMP濃度上昇を引き起こすことが,細胞内カルシウムの濃度を低下させるとともに,アクチン-ミオシンのカルシウムやプロスタグランジンへの感受性を低下させ,子宮筋の弛緩をもたらすという作用自体を否定する者はいないであろう.子宮筋の収縮抑制効果があるならば,当然適切な時期に治療を行えば切迫早産治療には有効であると考えられる.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.