増刊号 ―これだけは押さえたい―最重要疾患の病態・診断・治療法
産科編
早産管理
切迫早産・早産
高橋 華子
1
,
大槻 克文
1
1昭和医科大学江東豊洲病院周産期センター産科
キーワード:
多様性
,
プレコンセプションケア
,
早産ハイリスク因子
Keyword:
多様性
,
プレコンセプションケア
,
早産ハイリスク因子
pp.89-94
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790040089
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Points
+早産発症の背景因子は多彩である.感染や炎症をトリガーとする自然発生的なものもあれば,医学的な適応のものも存在する.適切な早産管理のためには病態の理解が必要である.
+早産既往のある患者の再発率は20〜30%であり,妊娠高血圧症や常位胎盤早期剝離などと比較して決して低くない.このことをあらためて認識する必要がある.
+妊娠初期から早産発症のハイリスク因子を抽出し,適切な時期に適切な対応を行う.早産既往を有する患者に対しては妊娠前からのプレコンセプションケアが重要であり,患者との十分なコンセンサスを得ておく必要がある.

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