連載 OBSTETRIC NEWS
切迫早産──β2受容体作動薬内服禁止(FDA)
武久 徹
1
1武久レディースクリニック
pp.838-841
発行日 2011年6月10日
Published Date 2011/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102709
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米国食品医薬品局(FDA)は,2011年2月17日に米国で早発陣痛の治療に使われてきた,β2受容体作動薬terbutaline(硫酸テルブタリン~日本商品名:ブリカニール)使用に対する新しい警告を出した.
警告の要旨は,
1)テルブタリン注射は,重篤な母体の心臓病や死亡の問題があるので,入院でも外来でも,予防または長期間治療(48~72時間)に使用すべきではない
2)テルブタリン内服剤は,有効であるという証明がないこと,注射と同様に安全性に関する心配があるので,早発陣痛の予防またはいかなる治療にも使用すべきではない
というものである.
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