連載 カラーグラフ
実践的な腹腔鏡下手術・4
卵巣嚢腫に対する腹腔鏡下手術:II—体内法の実際について
伊熊 健一郎
1
,
子安 保喜
1
,
山田 幸生
1
,
脇本 栄子
1
1宝塚市立病院産婦人科
pp.355-357
発行日 1997年4月10日
Published Date 1997/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902885
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チョコレート嚢腫に対する摘出術
卵巣嚢腫に対する腹腔鏡下手術を施行するには,症例に応じた術式の選択を必要とする.とくに癒着を伴うチョコレート嚢腫などに対しては,前回で説明した体外法よりも体内法のほうが実際に有用な場合もあり,術式にはバリエーションをもたせて手術に臨むこともたいへんなことである.
なお,嚢腫壁の摘出や卵巣の修復にもいくつかの方法があるが,筆者らは通常の開腹手術で行う内容を腹腔鏡下手術において再現することを目指しており,その方法による手術内容を紹介する.そのためには体内での縫合・結紮といった操作も基本操作の一つとして習得し,習熟しておくことが前提となる.
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