今月の臨床 新生児診療—産科医のためのポイント
新生児適応障害への対応
3.高ビリルビン血症の保存療法
伊藤 進
1
,
大西 鐘壽
1
1香川医科大学小児科
pp.1150-1153
発行日 1996年9月10日
Published Date 1996/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902656
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新生児高ビリルビン血症は,新生児の診療において日常的に経験する症状である.最近では正期産児の核黄疸の減少により,あたかも新生児黄疸については解決されたごとく扱われている.
しかし,現在でも正期産児の核黄疸は発症しており1),しかも医事訴訟の争点になりやすい.新生児黄疸の問題を軽視することなく,そのスクリーニング法を確立して交換輸血の適応になる前に治療対象児を早期に発見することが重要である.
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