今月の臨床 産婦人科とウイルス感染
胎児感染
3.パルボウイルスと胎児水腫
末原 則幸
1
1大阪府立母子保健総合医療センター
pp.256-259
発行日 1996年3月10日
Published Date 1996/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902439
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ヒトパルボウイルスB19(以下パルボウイルス)は1975年に発見され,1983年に小児の発疹性疾患である伝染性紅斑,いわゆるりんご病の病原体であることが明らかにされた1).我々産婦人科医がこのパルボウイルスに関心を持ち始めたのは,1984年にこのパルボウイルスと非免疫性胎児水腫との関連が報告されてからであった2,3).わが国においても多くの総説が述べられている4-11).
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