今月の主題 PCRを用いた病原微生物の検出
技術解説
パルボウイルスB19
布上 董
1
Tadasu NUNOUE
1
1九州大学医療技術短期大学部
キーワード:
パルボウイルスB19
,
PCR
,
プライマー
,
免疫抑制状態
,
胎内感染
Keyword:
パルボウイルスB19
,
PCR
,
プライマー
,
免疫抑制状態
,
胎内感染
pp.164-168
発行日 1993年2月15日
Published Date 1993/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901429
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パルボウイルスB19はヒト骨髄の赤芽球前駆細胞で増殖し,血液に散布され,体液にも広く分布するDNAウイルスである.分離培養が困難なために,DNA診断が不可欠であるが,ウイルス血症の極期を過ぎてもPCRの応用で容易に,長く検出できる.PCRの技術の基本には,パルボウイルスB19固有のプライマーに工夫がある.ウイルスヌクレオチドは流行株によって変わっているので,普遍的なプライマーの選択が課題である.〔臨床検査37(2):164-168,1993〕
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