今月の臨床 GnRH療法—刺激と抑制
GnRHパルス療法
10.高プロラクチン血症
松崎 利也
1
,
苛原 稔
2
,
青野 敏博
2
1小松島赤十字病院産婦人科
2徳島大学医学部産婦人科
pp.303-305
発行日 1995年3月10日
Published Date 1995/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902062
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GnRHパルス療法は,視床下部—下垂体—卵巣系の内,視床下部にのみ異常がある視床下部性無月経症例において非常に効果的に性機能を回復させる.この治療中,卵巣,下垂体間でフィードバック機構が働き,単一卵胞発育および排卵が高率にもたらされることがよく知られている.しかし,下垂体もしくは卵巣にも異常が存在する病態にはパルス療法で十分な効果が得られない場合があり,この中に多嚢胞性卵巣症候群や高プロラクチン血症などが含まれる.以下に高プロラクチン血症に対するGnRHパルス療法の意義について述べる.
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