今月の臨床 婦人科内分泌療法─病態の理解と正しい診断に基づく対処・治療のポイント
月経異常
10.高プロラクチン血症
高橋 俊文
1
,
網田 光善
1
,
倉智 博久
1
1山形大学医学部産科婦人科講座
pp.429-435
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102628
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1 概 念
高プロラクチン血症(hyperprolactinemia : 高PRL血症)とは,血液中のプロラクチン(PRL)の値が正常範囲を超えて高値を示す場合をいう.血液中のPRL値が上昇すると,乳汁漏出や排卵障害が起こり,乳汁漏出性無月経を呈する.本稿では,PRLの生理作用について解説したのちに,高PRL血症の原因,症状,診断,治療法について述べる.
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