今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー
母体・子宮側因子による流産・不育症
高プロラクチン血症と流産
山下 聡子
1
,
河野 康志
1
,
楢原 久司
1
1大分大学医学部産科婦人科
pp.859-864
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209156
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●高プロラクチン(prolactin : PRL)血症を起こす原因のなかで最も多いのはPRL産生下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)であり,次いで視床下部機能障害である.さらに薬剤性や原発性甲状腺機能低下症などが続く.
●PRL値が上昇すること自体が流産の直接的かつ単独の原因であることは証明されていないため,高PRL血症の原因となる疾患を正確に診断し,その病態を把握することが適切な治療につながる.
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