明日への展開 ADVANCED TECHNOLOGY
II.生殖・内分泌
高プロラクチン血症の治療方針
青野 敏博
1
Toshihiro Aono
1
1大阪大学医学部産婦人科教室
pp.273-277
発行日 1984年4月10日
Published Date 1984/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206973
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産褥授乳期の婦人が授乳性無月経に陥るごとく,高プロラクチン血症になると乳汁漏出とともに,排卵障害が招来され,無月経や不妊がもたらされる。このような状態は高プロラクチン血症性無排卵症または乳汁漏出無月経症候群と呼ばれる。
本症は以前は稀な疾患と考えられていたが,無月経婦人の血中プロラクチン値を測定してみると,その5人に1人の割合で発見できることが分ってきたので,重大な関心が寄せられるようになってきた1)。
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