薬語図鑑-基礎薬学用語を現場で使える知識に訳してみました 第2部 臨床現場で見聞きする用語編
精神
38 高プロラクチン血症
-ドパミン・セロトニンはプロラクチンの分泌をどのように制御しているのか?
三輪 高市
1
1鈴鹿医療科学大学薬学部 教授
pp.688-689
発行日 2023年3月31日
Published Date 2023/3/31
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2023040096
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
プロラクチンは脳下垂体前葉から分泌されるホルモンで,乳汁分泌作用と性腺抑制作用をもちます.妊娠・授乳期に高い血中濃度を示すのは問題ありませんが,それ以外の時期にプロラクチンが過剰に分泌されると高プロラクチン血症となり,乳汁漏出,女性化乳房,性機能障害などのプロラクチン関連障害(図)が現れる場合があります1, 2).また長期的には,骨密度の低下や乳がんのリスク増加とも関連すると考えられています.
Copyright© 2023 NANZANDO Co.,Ltd. All Rights Reserved.