今月の臨床 ハイリスク妊娠—22週までの管理
産科異常
19.胞状奇胎の処置とフォローアップ
後藤 節子
1
1名古屋大学医学部産婦人科
pp.878-879
発行日 1994年7月10日
Published Date 1994/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901813
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胞状奇胎妊娠(奇胎)の発生は日本を含む東南アジアで多い.本邦の奇胎数は年々減少しているが,出生数1,000に対する比率は変化なく,近年2.92を保っている.奇胎の頻度は妊孕年齢後半の40歳以上で増加し,39歳以下の頻度の10〜20倍になる.なお奇胎は,①絨毛のすべてが嚢胞化し胎児成分をみない全奇胎と,②嚢胞化絨毛と正常絨毛または胎児成分の共存をみる部分奇胎とに分類される.
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