今月の臨床 不妊治療の進歩
体外受精と関連手技
17.外来IVF-ET法の実際と問題点
井上 正人
1
,
小林 善宗
1
,
本田 育子
1
,
藤井 明和
1
Masato Inoue
1
1東海大学医学部産婦人科
pp.442-443
発行日 1992年4月10日
Published Date 1992/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900814
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超音波を用いた経腟採卵法の開発により,IVF—ETの手技は大幅に簡便化された。全身麻酔は不要となり,無麻酔でも十分採卵できるようになった。またGnRHアナローグを加味した卵巣刺激法により,卵胞発育のモニタリングも大幅に箇素化された。prcmature LHサージの心配はなくなり,入院して経時的にホルモンを測定する必要もなくなった。HMGの注射開始日を調節することによって,日曜祭日を避けて採卵することも十分可能である,IVF-ETは名実ともに外来レベルの診療になったといえよう。われわれは1988年6月より,IVF-ETはすべて外来ベースで行っている1)。
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