今月の臨床 不妊治療の進歩
体外受精と関連手技
16.IVF-ET法の治療成績
青野 敏博
1
Toshihiro Aono
1
1徳島大学医学部産婦人科
pp.438-440
発行日 1992年4月10日
Published Date 1992/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900813
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昭和58年10月にわが国において初めての体外受精児が出生して以来,8年以上が過ぎた。その間に国民の本法に対するコンセンサスの追風を受けて治療施設数,治療症例数および出生児数が飛躍的に増加している。一方,治療の成功率の指標である妊娠率,出産率も初期に較べると著しく上昇し,欧米の成績に近付いてきている。
本稿では日本,米国,全世界を対象とした1989年度の3つの集計成績を比較対照し,わが国の現状を分析するほか,今後の問題点を浮き彫りにしたい。
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