今月の臨床 妊娠と免疫
妊娠合併症と免疫—母児をどう扱うか
31.悪性腫瘍
倉林 工
1
,
田中 憲一
1
Takumi Kurabayashi
1
,
Kenichi Tanaka
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.226-228
発行日 1992年2月10日
Published Date 1992/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900756
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妊娠に合併した悪性腫瘍で最も多いのが子宮頸癌,次いで乳癌,直腸癌,腎癌,卵巣癌,外陰癌などで,肉腫ではHodgkin病などがある。妊婦の高齢化,および超音波断層法・内視鏡・MRIなど妊娠中でも可能な検査法の進歩により,妊娠中の悪性腫瘍の早期診断は今後増加するものと考えられる。
妊娠が悪性腫瘍に及ぼす影響について,まだ統一見解は得られていないが,本稿では,免疫的関与を中心に概説したい。
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