今月の臨床 産婦人科内科—治療のポイント
妊娠期
17.妊婦の黄疸
高木 耕一郎
1
,
中林 正雄
1
,
坂元 正一
1
,
武田 佳彦
2
Koichiro Takagi
1
,
Yoshihiko Takeda
2
1東京女子医科大学母子総合医療センター
2東京女子医科大学産婦人科
pp.1072-1073
発行日 1991年9月10日
Published Date 1991/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900552
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妊娠中に黄疸を発症することはめずらしく,1,500妊娠に1例(0.07%)とされている。黄疸は,溶血性黄疸,閉塞性黄疸に分類され,その基礎疾患として,溶血性疾患,肝胆道系疾患に加え,妊娠に関連して発症し,多くは原因不明で母児ともに予後不良のものがある。本稿では特に後者,すなわち肝炎など妊娠時偶発合併症として黄疸をきたすもの以外の疾患につき概説する。
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