今月の臨床 産婦管理—on callに応える
入院時
2.合併症妊婦の取扱い
高木 耕一郎
1
Koichiro Takagi
1
1東京女子医科大学母子総合医療センター
pp.920-921
発行日 1993年8月10日
Published Date 1993/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901391
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妊娠により母体の諸臓器は非妊時に比べて種々の程度の負荷を受ける。その結果として合併症を伴う妊婦では合併症そのものが増悪する場合や,合併症が妊娠の負荷を増大させることにより,母児双方に種々の障害を起こすことが問題となる。合併症の存在が妊娠分娩に先だってわかっている場合と,救急搬送などで分娩時に明らかとなる場合があるが,後者の予後が不良であることは明らかである。本稿で偶発合併症すべてについて述べることは不可能であるため,とくに陣痛開始で入院となった産婦のリスク評価の上で重要と思われることについて述べる。
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