境界領域の再評価とその展開 特集
産婦人科と腎
腎移植,透析患者の妊娠
中林 正雄
1
,
安田 摂子
2
,
岩下 光利
1
,
武田 佳彦
2
,
坂元 正一
1
Masao Nakabayashi
1
,
Setsuko Yasuda
2
,
Yoshihiko Takeda
2
1東京女子医科大学母子総合医療センター
2東京女子医科大学産婦人科学教室
pp.507-511
発行日 1987年8月10日
Published Date 1987/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207630
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腎不全患者に対する医療の進歩は著しく,血液透析患者および腎移植患者の社会復帰が可能となってきており,さらに現在では一歩進んでこのような患者が妊娠し分娩するケースも多くなってきつつある。これに伴い,このような症例の妊娠継続の可否の決定や,妊娠を継続する場合でも腎移植患者が服用する免疫抑制剤の催奇形性,さらには腎血液透析患者においては数多くの未解決な問題が残されている。そこで本稿では当センターにおける症例を中心に文献的考察を加えて腎移植後患者および血液透析患者の妊娠分娩の管理について概説する。
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