今月の臨床 産婦人科内科—治療のポイント
妊娠期
16.妊婦のATLA陽性
永田 行博
1
,
沖 利貴
1
Yukihiro Nagata
1
,
Toshitaka Oki
1
1鹿児島大学医学部産婦人科
pp.1070-1071
発行日 1991年9月10日
Published Date 1991/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900551
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成人T細胞白血病(ATL)を起こすウイルスHTLV-Ⅰの感染経路として,母児感染,夫婦間感染(夫→妻),輸血などの医原性感染が確認されているが,感染の大部分は母児感染によると思われる。そして,母児感染は,主に母乳中の感染リンパ球が児に移行することで成立すると考えられている。
まだ,完全なHTLV-Ⅰの感染防止法は確立していないが,最近の知見をもとに,ATLA陽性妊婦の取り扱いについて述べる。
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