今月の臨床 生殖医療の安全性―どんなリスクと留意点があるのか?
受精卵,児・家族への影響
ARTで形成された親子・家族
勝又 由美
1
1東邦大学医療センター佐倉病院
pp.1140-1144
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210823
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●ARTを受けるカップルは,家族の発達過程で苦悩を生じるため,その思いを理解した個別的な看護介入が必要である.
●不妊治療後妊娠のカップルは,不妊治療・出産の体験を想起し,母親・父親としての自己形成を促す介入が必要である.
●理想とする家族像に向けて,次回の不妊治療再開に向けた情報提供が必要である.
●不妊治療を経験し,出産した家族は,育児に対し前向きに取り組む姿勢がみられる.しかし,想像以上の困難さを感じているため,地域と連携したサポート体制の強化が必要である.
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