今月の臨床 生殖医療の安全性―どんなリスクと留意点があるのか?
受精卵,児・家族への影響
受精卵・出生児・胎盤の遺伝子変異
濱田 裕貴
1,2
,
宮内 尚子
1
,
有馬 隆博
1
1東北大学大学院医学系研究科情報遺伝学分野
2東北大学病院産婦人科
pp.1134-1139
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210822
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●受精卵から初期胚へ細胞分裂が起こる際,エピジェネティクス(遺伝子発現を制御する修飾分子)の変化が生じる.
●生殖補助医療(ART)由来出生児では,インプリンティング異常症などの先天性疾患,周産期合併症に加え,自閉症・発達障害や成人期の生活習慣病(肥満,高血圧など)との関連性が注目されている.
●今後,安全なART治療を実施するうえで,遺伝子およびエピゲノムによる評価と管理が重要となる.
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