今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療
絨毛性疾患
絨毛性疾患の画像診断
小松 篤史
1
1日本大学医学部産婦人科学分野
pp.279-286
発行日 2022年3月10日
Published Date 2022/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210602
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●胞状奇胎は多彩な超音波像を呈することがあり,いわゆる胞状奇胎=snowstorm patternという考えでいると診断を見誤る.これには近年の超音波機器の解像度の向上が影響している可能性がある.
●稀ではあるが胎児共存奇胎もみられ,正常胎児が存在するからといって胞状奇胎が否定できるわけではないということを肝に銘じる必要がある.
●存続絨毛症の子宮病巣検索には,カラードプラ・パワードプラを併用した超音波検査,CT,MRI検査が有用である.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.