増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
婦人科編
IV 腫瘍
絨毛性疾患
谷﨑 優子
1
,
南 佐和子
1
,
井箟 一彦
1
1和歌山県立医科大学産科婦人科学教室
pp.210-212
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103716
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
疾患の概要
絨毛性疾患は,胞状奇胎,侵入奇胎,絨毛癌,胎盤部トロホブラスト腫瘍(placental site trophoblastic tumor : PSTT),類上皮性トロホブラスト腫瘍(epithelioid trophoblastic tumor : ETT),存続絨毛症の6つに分類される.胞状奇胎は異常妊娠の1つで子宮内容除去術が行われるが,ほかは腫瘍として扱われている.
侵入奇胎と絨毛癌は抗がん剤が著効するため,治療の中心は化学療法である.一方PSTTとETTは抗がん剤の感受性は低く,手術療法が中心となる.したがって本稿では,侵入奇胎・絨毛癌・存続絨毛症の化学療法における薬剤処方の実際を解説する.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.