増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル
婦人科編
Ⅳ.腫瘍
絨毛性疾患
新美 薫
1
,
山本 英子
2
,
梶山 広明
3
1名古屋大学医学部附属病院産婦人科
2名古屋大学大学院医学系研究科医療行政学
3名古屋大学大学院医学系研究科産婦人科学
pp.215-218
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210010
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
処方のポイント
◆侵入奇胎と絨毛癌は化学療法が著効する腫瘍であり,適切な化学療法を適切に行えば寛解率は高く,妊孕性温存も可能である.
◆治療中はhCG値の推移を慎重に判断して化学療法の効果を見極め,セカンドラインに切り替えることが重要である.また,hCG正常値化後の追加化学療法は必須である.
◆絨毛癌は増殖スピードが非常に速い腫瘍であり,休薬期間の延長はできるだけ避けるべきである.治療のコツが寛解への鍵となるため,経験豊富な施設での治療が望まれる.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.