特集 手術とFunctional Anatomy
Ⅳ.子宮の手術
絨毛性疾患と手術
大須賀 啓暢
1
,
細川 勉
1
Hironobu Ohsuga
1
,
Tsutomu Hosokawa
1
1東京慈恵会医科大学産婦人科学教室
pp.864-868
発行日 1978年11月10日
Published Date 1978/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205938
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絨毛性疾患に対する手術療法としては,胞状奇胎における奇胎除去術,破壊性奇胎および絨毛癌に主として行なわれる単純子宮全摘出術(腟上部切断術を含む),また破壊性奇胎や転移巣の病巣切除を目的とした病巣核出術,さらにルテイン嚢胞に行なわれる子宮付属器摘出術と嚢胞核出術などが考えられる。これらの手術方法より機能保存ということを考えると,
1)は内分泌機能,すなわち卵巣機能についてであり, 2)は妊容能,すなわち子宮および卵管の妊容能に関することであり, 3)は転移病巣の臓器の機能保存,ということであろうかと思う。
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