今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法
子宮内膜の再生
多血小板血漿(PRP)は薄い内膜を厚くするか?
久須美 真紀
1
,
野間 桃
1
,
堤 治
1
1山王病院リプロダクション・婦人科内視鏡治療センター
pp.1205-1210
発行日 2020年12月10日
Published Date 2020/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210197
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●多血小板血漿(PRP)は血小板から放出されるサイトカイン豊富な血漿のことであり,子宮内投与による子宮内膜増殖作用などが期待される.
●PRP療法は法律による規制があり,法律に則って申請,許可を得る必要がある.臨床研究を経て,着床率改善を目指した難治性不妊症に対するPRP療法を開始した.
●PRPは内膜を厚くすると同時に着床率を増加させ,妊娠率を高めると考えられる.
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