増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系
第2章 生殖補助医療とその手技
胚移植と子宮内環境―良好な子宮内環境に受精卵を確実に移植する
子宮内膜増殖不全に対する多血小板血漿(PRP)療法
久須美 真紀
1
,
堤 治
1
1山王病院リプロダクション・婦人科内視鏡治療部門
pp.97-101
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210647
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▶PRP療法とは血小板から放出されるサイトカインによる細胞増殖,血管新生,抗炎症作用などを利用した治療法で自己由来のため感染や免疫応答のリスクがなく,安全性が高い.
▶増殖期子宮内膜に投与することにより,子宮内膜増殖作用が期待でき,着床環境を改善する可能性がある.
▶PRP療法は菲薄化子宮内膜以外の着床障害や,卵巣機能不全に対する卵巣注入など可能性が広がっている.
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