特集 ART―先端技術の理論とエビデンス―
多血小板血漿(PRP)療法
久須美 真紀
1
,
堤 治
2
1順和会山王病院女性医療センター/リプロダクション・婦人科内視鏡治療部門副部長兼培養室長/国際医療福祉大学臨床医学研究センター准教授
2順和会山王病院名誉病院長/リプロダクション・婦人科内視鏡治療部門長/国際医療福祉大学大学院教授
キーワード:
多血小板血漿(PRP)
,
子宮内膜
,
着床障害
,
凍結融解胚移植(FET)
,
卵巣機能不全
Keyword:
多血小板血漿(PRP)
,
子宮内膜
,
着床障害
,
凍結融解胚移植(FET)
,
卵巣機能不全
pp.37-43
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.29.02_0037-0043
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多血小板血漿(PRP)療法は難治性不妊症患者への子宮内投与として2019年より急速に広がり,全国で使用されている。導入の経緯,現状をまとめた。PRPは内膜基底層に作用し,子宮内膜厚を改善し,着床率を上げるという効果が期待される一方で,内膜基底層が破壊された症例には効果が望めないと考えている。着床障害の改善には炎症の抑制が関わっている可能性がある。また,卵巣へのPRP局所注入が卵巣機能改善を期待して使用され始めた。今後の応用が期待される。「KEY WORDS」多血小板血漿(PRP),子宮内膜,着床障害,凍結融解胚移植(FET),卵巣機能不全
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