特集 外来でできる運動器疾患に対する最先端保存療法
肉ばなれに対する多血小板血漿(PRP)療法の効果
小林 洋平
1,2
,
齋田 良知
2,3
1医療法人社団淳英会Jメディカルおゆみの
2順天堂大学整形外科・スポーツ診療科
3順天堂大学大学院医学研究科運動器再生医学講座
キーワード:
肉ばなれ(muscle strain)
,
多血小板血漿(platelet-rich plasma;PRP)
,
早期復帰(early return to play)
,
再受傷予防(prevention of reinjury)
Keyword:
肉ばなれ(muscle strain)
,
多血小板血漿(platelet-rich plasma;PRP)
,
早期復帰(early return to play)
,
再受傷予防(prevention of reinjury)
pp.45-54
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001937
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・肉ばなれはスポーツ外傷のなかでも発生頻度が高く,スポーツ現場では長期離脱や再受傷が問題となる。
・除痛・修復促進・再発予防を目的とした肉ばなれに対する多血小板血漿(platelet-rich plasma;PRP)療法の有効性を示す報告は多く存在するが,PRP調製法や治療プロトコールが標準化されていないことなどから,現時点でPRPの効果に関する明確なコンセンサスは得られていない。
・PRP療法の有効性向上のためには,正確な診断のもとエコーを利用した病変部位への確実なPRP投与手技が必要不可欠であり,適切なPRPの選択や投与時期・回数などの治療プロトコールの標準化が今後期待される。
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