今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法
同期不全の臨床
プロゲステロンが着床に果たす役割とメカニズム
廣田 泰
1
1東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座
pp.1211-1216
発行日 2020年12月10日
Published Date 2020/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210198
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●プロゲステロンの作用により,子宮内膜上皮の細胞増殖は抑制され,間質の細胞増殖が促進され,子宮管腔の狭小化が起こり,着床に適した状態になる.
●プロゲステロンの影響下に,子宮内膜上皮・間質それぞれが別々の機能を担当しながら細胞間相互作用で着床が調節されている.
●プロゲステロンの子宮内膜への過剰な作用は着床に負の影響を及ぼす可能性がある.
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