Japanese
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誌上シンポジウム 変形性膝関節症における関節温存手術
変形性膝関節症に対する多血小板血漿(PRP)治療
Platelet-rich plasma (PRP) Therapy for the Treatment of Knee Osteoarthritis
齋田 良知
1
Yoshitomo SAITA
1
1順天堂大学整形外科・スポーツ診療科
1Department of Orthopaedics and Sports Medicine, Juntendo University
キーワード:
多血小板血漿
,
platelet-rich plasma
,
PRP
,
細胞医療
,
cell therapy
,
関節温存
,
joint presentation
Keyword:
多血小板血漿
,
platelet-rich plasma
,
PRP
,
細胞医療
,
cell therapy
,
関節温存
,
joint presentation
pp.581-586
発行日 2019年6月25日
Published Date 2019/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201388
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Plate-rich plasma(PRP)は自己末梢血を遠心分離して得られる,血小板を多く含む血漿分画であり,成長因子やサイトカインを豊富に含むため,その組織修復や抗炎症作用を期待し変形性膝関節症(膝OA)に用いられる.われわれの施設での奏効率は約60%であり,進行期より早期膝OAで有効率が高い.重症の膝OAやアライメント不良例でのPRP単独治療の効果は限定的であり,他の間葉系組織由来の細胞治療とPRPを組み合わせたり,高位脛骨骨切り術など手術加療と併用したりすることで,関節温存治療に貢献できるツールの1つであると考えている.
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