連載 Obstetric News
骨粗鬆症(Ⅱ)―骨の生理学
武久 徹
1
1武久レディースクリニック
pp.1174-1175
発行日 2020年11月10日
Published Date 2020/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210189
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骨は動的組織である.小児期と青年期に起こる骨の獲得は成人の骨量の90%を占める.女性の年少期の骨量のピークは主に遺伝的因子(60〜80%)に影響されるが,環境,健康,および生活様式などの各因子に妨害される可能性がある.骨の生育と骨のミネラル含有のほとんどは,身長がピークになる前後の2〜4年で達成される.身長がピークになる平均年齢は女性で11.8歳(±1.0年),男性で13.5歳(±1.0年)と報告されている.
中流の白人男女を対象とした最近の研究では,骨量の最終ピークは女性で19歳,男性で20.5歳ごろに起こったと報告している.その時点以降は,骨ミネラル含有量に著しい増加は見られなかった.他の複数の研究でも,青年期後期に骨量のピークが起こったことが報告されている.
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