今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線
早産の予知
Q. 早産予知に有用な子宮頸部生化学マーカーは?
大口 昭英
1
1自治医科大学産科婦人科学講座
pp.308-312
発行日 2018年4月10日
Published Date 2018/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209276
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〈Answer〉
現在保険適用がある腟内癌胎児性フィブロネクチン定性法は,その後の妊娠34週未満の早産について軽度から中等度の予知能があります.しかし,初妊婦に対してはその有用性は低く,また,その後の早産予防に有用とはいえません.近年,腟・頸部のalbumin/vitamin D binding protein(VDBP)比,あるいはplacental alpha microglobulin-1(PAMG-1)が癌胎児性フィブロネクチンよりも陽性的中率が高いと報告されており,今後のエビデンス集積が望まれます.
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